The mabl blog: Testing in DevOps

mablのMCPサーバー:新しい開発ワークフローの基盤

作成者: Shiho Miyazaki|2025/08/27 0:00:00

Jiraの要件、GitHubのコード、テストツールを何度も行き来する現状に、煩わしさを感じていませんか?長年、こうしたツール間の分断は、大きな課題とされてきました。コード変更が本当に要件を満たしているか、テストが常に最新の状態に保たれているかを確実にするのは、容易なことではありません。

分断された開発ワークフロー

生成AIの登場は、ソフトウェア開発に新たな可能性をもたらしました。そして今、その可能性を現実にするツールが生まれようとしています。Model Context Protocol (MCP)は、AIツールと外部アプリケーションをつなぐ、これまで存在しなかった連携の仕組みです。これにより、要件、コード、テストの間にある壁を取り払い、一つの流れとして扱えるようになります。

mablは、これを開発のあり方そのものを変える「根本的な変化」だと捉えています。そしてこの度、mablのワークスペースに一元的にアクセスできる、独自のMCPサーバーを発表いたします。mablの機能をあなたの開発環境に直接統合することで、AIがかつてないスピードで開発と検証をサポートします。

実際のワークフロー

これは単なる新機能ではなく、新しい働き方です。mabl MCPサーバーが、開発者やQAチームのワークフローをどのように効率化するか、具体的な例を見ていきましょう。

開発者のための、迅速なローカル検証

新機能開発中に、自身のコード変更をすぐに検証したい。そんな場面を想像してみてください。別のUIに切り替えることなく、IDE上でAIアシスタントにこう指示します:

「Copilot、'checkout test' をローカルで実行して、結果を教えて。」

mabl MCPサーバーがリクエストを受け取り、テストをローカルで実行。結果はIDEに直接ストリーミングされます。これにより、即座にフィードバックを受け取り、バグを発見・修正できます。開発フローを中断することなく、すべての作業が完結するのです。

QAエンジニアのための、インテリジェントなテスト作成

QAエンジニアが、新しいE2Eテストを作成するタスクを任されたとします。手元には、ユーザーストーリーと受け入れ基準が記載されたJiraチケットがあります。mabl MCPサーバーとAIアシスタントを活用すれば、たった一つのプロンプトでテストを生成できます。

「Copilot、このJiraチケットの情報に基づいて、新しいmablブラウザテストを作成して:TICKET-123」

mabl MCPサーバーがJira MCPサーバーに接続して詳細情報を取得し、要件に正確に沿った、構造化されたmablテストを自動で作成します。このインテリジェントなワークフローにより、手動での作業を大幅に削減し、最初から質の高いテストを確実に作成できます。

マネージャー層のための、一目で分かるハイレベルなインサイト

最近のデプロイメントの状況をすぐに把握したい時も、ダッシュボードをくまなく探したり、チームにレポートを依頼したりする必要はありません。AIデスクトップクライアントを使い、mabl MCPサーバーに自然言語で指示を出します。

「Claude、過去24時間の'本番デプロイメント'プランの結果をまとめて。合格・失敗率と、失敗したテストの詳細を教えて。」

mabl MCPサーバーが簡潔なサマリーを提供してくれるため、マネージャーは必要な情報を即座に得られます。これにより、迅速な意思決定が可能となり、自信を持ってステークホルダーへ報告することができます。

未来への一歩

これは、まだ始まりに過ぎません。mabl MCPサーバーは、さらに強力な自律型ワークフローを実現するための土台です。私たちは、次のフェーズに向けた開発をすでに始めています。

mablがあなたの新しいコードと既存のテストの関係性を理解し、関連するテストを自動で提案してくれる。そんな未来が、mabl MCPサーバーで現実になります。これこそが、mabl MCPサーバーが実現する、開発からテスト、リリースまでをシームレスにつなぐワークフローです。私たちは、品質を単なる独立したタスクではなく、開発プロセスにおけるインテリジェントなパートナーにする未来を目指しています。

mabl MCPサーバー機能については、こちらのページをご覧ください。ここから、無料トライアルに登録して、ご自身の環境でお試しいただくことも可能です。製品に関するフィードバックやリクエストは、こちらにお寄せください。